ADHDの精神科医の記事から

以前から、時々読んでいるADHDの精神科医が
書いた記事からいくつか。。。

3人の息子たち、私自身を理解するため、頭の中を整理する
ためにいろいろと参考になっています。。。


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ADHDの子供を持った親には、普通の親とは全く違う別の役割が生じる。

それは「ADHDの子供自身の自己責任環境を確保する」ということである。

発達障害全般に言えることであるが、特にADHDの場合、「第一原則」とも言うべきケア上最も重要なポイントは「自分で納得するしかない」ということである。

実際にADHDの子供でも大人でも接したことがある人にはすぐに分かることであるが、「ADHDは言われただけでは行動しない」「本当に自分で納得しないと行動しない」。

本人が自分を変えたいと真剣に希望する場合には合理的なADHDに移行することは可能である。私自身数例の当事者から回復が可能であることを教えられた)。 

本論に戻ろう。子供の自己責任環境を守るために、ADHDの親がしなければならないことは、「管理不行き届きの世間からの避難に耐え続けながらADHD本人を放置し続ける」ことだ。私はこれを「ネグレクト寸前」と表現して推奨している。

*私自身がADHDだと思うので、3人に対して小さい頃から、
「自分の頭で考えて行動しなさい」と言っていたのですが、
  まさに「ネグレクト寸前」しつけでした(笑)
  私自身が他者からコントロールされるのが嫌いだったし
  過保護にして、何でもお膳立てすることは子供の自主性の
  芽を摘み取ることになるんじゃないかと感じていたから。
  失敗しない人生よりも、失敗しながら立ち直る人生のほうが
  納得いくし、達成感もあるし、自信にもつながるだろうと
  信じてやってきました。。。
  このやり方が「ADHDケア」の基本原則とは!びっくり。

*ここでは7つの分類ですが、「過適応」が加わるそうです。
  現在のところ、HSP(HSC)はADHDと診断されることが多いので
  こちらも加えて、9タイプとしたほうがいいかも。。。




自分が納得するように生きるしかない。納得できない生き方をするとそれだけでストレスとなり、身体症状やうつで苦しむ…「世間に適応すれば病気になり、適応しなければ引きこもりや反社会的になる」という…ジレンマ

多数派の空気の主体は、みんなで10円玉を動かすゲームのように、特定の人ではなく、全員が少しずつ参加して空気が構成されるが、意識されない部分もある。ADHDには最初からこの「空気にプラグインした実感」は無い。

個体認識が出来ないから抽象的な人間対人間の関係
ADHDは理解を求めるが、理解は他者にしかできない
ADHD流の人との関わり方は「お互いに自分の考えを述べ合って、議論をして、その後『理解しあった』という実感を得る」

同様な仕方でジャイアン型ADHDや積極奇異型ASDなどの「トゲトゲした」発達障害の面々にも「トゲを包み込んで周囲に対して無害化する」ようなことが出来る。万能の解毒剤のような必殺の能力を持っている…ノビ太こそ偉大である

その結果その経験に「納得」できれば、「トラウマ」に近いものになっていたものが「解消する」という可能性まで見えてくる。

だからジャイアンACを治すと同時に、合理的思考のトレーニングを並行して進めるのが良いということだろう。

出てきた怒りやこれまで納得できなかった数々の経験を、一つ一つ合理的に解決していく作業が可能となる。
辛いが本人が逃げ出さないことと、ある程度の合理的な思考が出来ることが必要条件だ。

結局「ジャイアンは衝動統制の障害なので、大人になったあとでも、衝動統制の新たなシステムを新たに再構築するのが解決」という非常に単純な結論だった。

歌詞を読めば読むほど、「ADHDに最適の助言で
ある」と私は思う。誰が何を言おうと、結局自分が納得するしかない。
「すべての山に登ってみる」しかないのだ。
 
すべての脇道や小道まで全部行けと言うあたりが、「中途半端に逃げるのは許さない」というこれまたジャイアン向けの助言になっている。

*************

全部の記事は読んでないのですが、どの記事も
当事者視点からの見解や治療についてなので
読んでいて、分かりやすいと言うかすっきりします。
私が子供の頃から長年抱えていた、違和感や疑問の
答えのようなものがありました。

答えは分かった、じゃぁ、どうやっていこう!?
という段階へ入ったようです。
まだ、行動が伴っていませんが・・・。
意識は始めているので、時が満ちれば行動すると
思います。

27/6/2017
5.4

「すべての山へ」って、前に話題にしたこと
あります。。。
「向こう側へ・・・」