番外編「天使の物語」

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番外編「天使の物語」

天使が一人この世を去りました。
煙になって大空へ戻っていきました。
今ごろ大空を自由に飛びまわっていることでしょう。
人として生まれて、人として生きてみたいと、
人の世界にやってきた天使は、人の世界で
何をしたのでしょう?

天使の世界は、永遠の時間。
いつも同じで退屈。
人の世界を見守り続けているうちに
自分も人として生まれて、限りある時間を
生きてみたいと思って、ある日神様に頼んで
人として生まれさせてもらいました。

人の世界での暮らしは、想像していた以上に
面倒なことが多く、ただ見守って励ましていれば
よかった頃と比べて、自分も生きていかなくては
いけないので、大変でした。

ついつい天使だった頃のくせで、周りの人の
望みをかなえてあげようと、走り回ったりしてばかり。
それはそれで楽しいし、人の役に立っているので
充実した日々を過ごしていました。

結婚して子供も生まれたし、人として生きることを
選んでよかった・・・と思う気持ちが半分。
もう半分は、コミュニケーションがうまくいかないことが
多く、けんかをすることが多くて、周りの人が馬鹿ばかりに
感じられて、失敗したな・・・と思う気持ちが半分。
2つの気持ちが行ったり来たりでした。

天使の世界と人の世界のギャップに驚くことがいっぱい。
子供の頃は、そんなこと気にせず好き放題できたけど、
大人になると、そうも行かないことが多くて、あっちで
ぶつかり、こっちでぶつかり・・・。

いい加減、人の世界ももう飽きたな、天使の世界に
戻りたいなぁ~って思っていたら、ある日、空港で
一人の女の人に出会いました。
知り合いの知り合いだったので、挨拶しました。
ちょっと気になるのでまた会ってみたいなぁ~って
思っていたら、10日後、また、空港で会いました。。。



23/11/2011に書いたものを
14/11/2012に加筆訂正アップ。


07/12/2017(10.20)追記

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