番外編「2010年12月1日のこと・・・」

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10月の終わりに婦人科検診へ行ったとき
なぜか、触診をすることになって・・・
(はっきり言って、想定外・・・だって今まで
何度か婦人科検診していたけど、一度も
胸の触診なんてしたことなかったから・・・)

「右乳房にしこりがあるから
エコとマンモをしてください。」
って言われて、
「えっ?!しこり~?!」
とりあえず、検査はするけど、
ちょっと、しこりがあるだけでしょ、
って感じで、軽く考えてました。

11月にマンモの予約が取れて、
検査したけど、あまりにも胸が小さくて(笑)
ちゃんと撮れているかわからないので、
エコもついでにしちゃいましょう、って
ことになって、隣室のエコへ。。。

エコの予約は別の病院ですでに取って
あったのですが、また出直しせずに、一度で
済むなんて、ラッキーって感じでした。

そしたら・・・。

7mmと8mmのしこりがあって、
エコでは良性か悪性か分からないから
細胞検査をしたほうがよい、ということに
なって、否応なしに・・って感じで、検査予約、
そして、数日後、細胞検査。

細胞検査の結果を聞きに行ったのが、
2010年12月1日でした。

「悪性だから、とにかく、早く手術したほうがいい・・・」
はっきり言われました。

「えっ、明日引越しで、それどころじゃないんですけど・・・」
「引越しと命とどっちが大切なんだ?!」
「引越し先はサラマンカの山の中なんです・・・」
「引越しを延期できるなら、してください・・・」
「いえ、とにかく、引越しすると決めているので・・・
サラマンカへ引っ越してから、ゆっくり考えます。」
「とにかく、至急手術したほうがいいです。
今回の検査の流れに乗って、マドリッドで手術したほうがいいです。」
「とりあえず、考えさせてください。」
「命がかかっているんだからね、とにかく手術しなさい」

もう、乳がん=手術という感じで話が折り合わないので、
「わかりました。どうしたらいいんですか?」
「大学病院の予約票を1階の受付に忘れずに出してください。
執刀医の予約を取らないといけませんから。」

言われたとおり、予約票を出して家に帰りました。

乳がんだ、手術だ、とにかく、早く、と先生と看護婦さんから
まくしたてられても不思議なくらい、冷静でした・・・。

それまでの数年間の極度のストレスが原因だと
すぐにピーンときたので、アルベルカに引っ越して、
自然環境に身を委ねたら、乳がんなんて、なくなっちゃうんじゃ
ないか、って妙に楽観的でした。。。

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あの日、携帯に残したメモ・・・。
12/1(10.26) 
細胞検査の結果。大丈夫。何ともない。。。
もしも何かあっても、自分で治すぞー!

がんだって!できるだけ早く手術だって!
何か人のことみたいな感じ。
今日の夢は、このこと?
たしかにギザギザ突起がある小さな珠やった。。。

明日引越し。
新しい生活のスタート。
できることをやるだけ。。。
支えてくれるみんなに感謝ー!
ありがとー!
みんな幸せになろうねー!
ぱらぱら雨。。。

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夢で見たという珠は、ぎざぎざのクリスタルでした。
私の中に入ったのか、私の中から出て行ったのか・・・
それが定かじゃないんですけれど。。。


2/12/2013
10.30


私が乳がんの診断を受けた日のことを
思い出して。。。
あれから、3年なんですね。。。
短いようで長い、年月。。。
生きる環境はあの時を境にすっかり変わって
しまいましたが、心の状態は山あり谷あり
でも、不思議と元気です。。。