~準備~
~Preparacion~
そもそも、私はスペインという国なんて興味が
無かったんだけど、大学卒業後、3年めのときに
つい、勢いで結婚してしまった相手がスペイン語を
大学で勉強したので、いつかスペインで働きたいなぁ~
なんて言ってて、そうねぇ~なんて私も言ってて、
その頃はまだ、ただ言ってるだけでした。
新婚旅行を兼ねて、私の両親と弟、夫の母親と一緒に
スペインに来て、まぁ、いろいろと人間関係の問題は
起こったけれど、スペインっていう国の魅力にどっぷりと
嵌まり込んでしまって、旅行から帰ったら、私は、会う人に
いつも、「私いつかスペインに住むからね。仕事するからね。」
と言い回っていたんですよねぇ。
みんな、きっと、「言ってるだけだよね~」って笑っていたと
思いますけど、私はかなり真剣で、大学卒業して就職した
会社が倒産してしまい、一人暮らしをしていた私は、実家に
戻るのが面倒で、そのとき付き合っていた人と、結婚することを
決めて、さっさと結婚して、新婚旅行できたスペインの魅力に
とりつかれちゃったのでした、私。。。
ノリがいいというか、ついつい、踊らされちゃうと言うか・・・。
倒産が無ければ、あんなに急いで結婚しないで、だらだら
付き合っていて、最終的には結婚しなかったんじゃないか
な・・・って今ならそう思いますけれど、あの時はとにかく、
親元に戻らないためには、結婚しかなかったんですよねぇ~。
結婚後も、倒産した会社の上司に紹介された仕事をして、
私の給料をできるだけ貯蓄にまわし、スペイン行きの資金を
貯めていました。
しばらくして、別の上司が、企画デザイン会社を始めて、
とても面白そうだったので、手伝うようになりました。
私の中では、スペインに引っ越した後、日本語でのグラフィック
デザインができたら、きっと仕事になるだろう、って思ったからだし、
他にも通信教育の書道もやったけれど、これは、性格的に長続き
しませんでした。
スペイン語会話はテレビとラジオのテキストを買うだけで、
最初の1ヶ月くらいは真面目にやるけど、その後が続かず・・・
というのが数年続いていました。
お手伝いをしていた企画デザイン会社で、Macの使い方を
習得して、企画やデザインのアシスタントをしながら仕事を覚え、
私なりに、少しずつスペインへ移住した後、生きるための手段の
準備を始めていました。
そんな時、突然起こった阪神大震災・・・。