~求婚~
~Proposicion~
そんなある日、Fくんが、私に突然、結婚しよう、って。
Kくんと私のことを大学時代ずっと見ていて、そして
別れることになった経緯も全て知った上で・・・。
Fくんも同じ頃、大学時代からずっとつきあっていた
Fくんも同じ頃、大学時代からずっとつきあっていた
彼女と別れたばかりでした。
なんか、お互いの傷をなめあうような気がして、最初は
気がすすまなかったのですが、よくよく考えてみたら、
お互いの過去を知っているもの同士、ってことは、お互い
隠し事がなくて、過去には何もありませんでしたって感じで、
装う必要が無いんだって、思ったら、Fくんと結婚するのも
いいかも~なんて、軽く考えて、とにかく付き合ってみること
にしました。
まぁ、付き合ったからといって、実際に結婚するかどうか
なんて、分からないし、ゆっくり付き合って、よく考えたら
いいよね、って感じで。。。
そんなとき、私の会社の調子がおかしくなって、給料が
出ないかもとかいう噂が流れ、一人暮らしをしてて、給料が
カットされたら、家賃が払えなくなるじゃない!と心配になり
だからといって、実家に戻るのもいやだし、じゃあ、なんとか
しよう、ということで、家の近くのスナックで週3くらいで、夜の
バイトを始めました。
お水のバイトなんて、私がやるなんて、想像もしたこと
無かったけれど、カウンターとテーブルが2つ3つしかない
小さなスナックだったし、ママさんが私はカウンターの中で、
お酒作って愛想笑いしてちょっと話し相手するだけで、いい
からね、って感じで言ってくれていたので、気楽にできました。
数ヶ月バイトをしている間に、結局会社が倒産。
いよいよ、家賃も払えなくなるので、実家に戻らなくては
いけなくなって、でも、面倒だし、じゃぁ、予定より早いけど、
結婚しちゃうか~って。
倒産による結婚、それも、相手が違うし~って、事情をきちんと
話していない友達にはびっくりされてしまいました・・・。
だって、みんな、Kくんと私が長い付き合いだからきっと結婚
するって、思っていたのよね。
私だってそう思っていたのだから・・・。