~温度差~
~Diferencia de Temperatura~
大阪と芦屋、神戸の間の温度差に愕然としました。
たった、数十キロしか離れていないのに・・・。
電車や車で1時間もかからないくらい、近いのに・・・。
私は、ついこの間まで神戸に住んでいたから余計に
敏感に感じてしまっただけなのかもしれませんが、
なんだか、すごく、人間のエゴというか自己中心的な
見方というか、本当に、人間不信になってしまいました。
だからといって、その温度差に対する違和感を相手に
伝えたところできっと理解してもらえなかったでしょう。
これは、当事者または、近い人でなければ理解できない
ものなんだと思います。
神戸では全てがストップしていて、電車も動かない状態
なのに、大阪では普通に全てが動いてます。
しばらくして、社長が久しぶりに事務所にやって来たとき、
あまりの大阪の普通さに、あまりに自分達に日常と違う
ことに、本当にびっくりしてました。
「なんや、ここは、なんで普通やねん・・・。こっちはほんま、
大変やってんでぇ~。なんやねん、めっちゃ腹立ってくる
わぁ~。」
私も、得意先とか大阪の人達を見ていて、同じように
感じていたので、やっぱりなぁ~って思いました。
そして、同時に、大阪の人達は、自分達があまりに無力
なことを知っているからこそ、自分達の生活を普通に
続けることしかできないんじゃないか、っていう気もして
いました。
私は、神戸の人たちの気持ちも、大阪の人たちの気持ちも
どっちにも共感していて、その時その時で、あっちになったり
こっちになったり、どっちつかずで、自分自身で何が何だか
分からなくなってしまっていたような気がします。
きっとこれは、大阪にも神戸にもどちらの土地に住んだこと
があって、愛着を持っていた人は、同じように感じていたの
かもしれないなぁ~と思います。
体が引き裂かれる感じ、心が引き裂かれる感じ、心と体が
ばらばらになってしまっている感じ・・・。
何もできない自分に対する怒りや悲しみが、何も感じていない
ように冷たく見える大阪の人達への怒りというか悲しみとして
対象を得て、かといって、それをぶつけることもできず、常に
イライラ感を抱えている状態が続いていました。