~新生活~

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~Vida Nueva~

スペイン、マドリッドでの新しい生活のスタート。

私自身が、何年もずっとスペインに住むと言っていた割には、
スペイン語がほとんど皆無に近くできない状況だったので、
まずは夏の初心者コースに入って、とにかく、勉強、勉強でした。

Fくんも、同じ語学学校のもっと上のコースで勉強してました。
夏休みが終わったら、初心者コースが私一人になってしまって、
クラスが開講できないということで、別の生徒の申し込みがくる
まで、自主学習ということになりました。

自分でも、語学学校で勉強していることにちょっと疑問をもって
いたので、TVを見たり、テキストを自分でやる方が、私的には
勉強しやすい気がしたので、Fくんは相変わらず語学学校に
通っている間、私は家に閉じこもっていました。
とはいえ、割と前向きに閉じこもっていたんですよ、最初の頃は・・・。

外大で英語を研究して、教育や文法、音声学などの知識があるもの
だから、妙に頭でっかちだったなぁ~って思います。
スペイン語の会話力はたいしたこと無くて、しゃべれないし、聞き取りが
苦手なのですが、文法的知識がそれなりにあり、読み書きのレベルは
それなりにあったので、初級者レベルだと、物足りない感じがしていて、
ただ、話したり、聞いたりする練習が足りないから、そこを上手に補う
ことができれば、それなりに、なるんじゃないか、って思い、いろいろと
工夫してやっていました。

2ヶ月もすると、今度は、自分がやっていることが効果があるのか
一人で勉強しているとその判断ができないので、少しずつ不安に
なってきました。

その上、お買い物に行ったときなど、相手が何言っているのか
さっぱり聞き取れなくて、言いたいことの、半分どころか一部も
伝えることができないし、自分のスペイン語力のあまりのなさに、
情けなさを感じて、毎日毎日無力感に悩んでいました。

日本で、仕事もしていて、また、学生のつもりで来たのではなく、
仕事をするつもりで引っ越してきたわけですから、自分で自分に
すごく高いレベルを要求して、大きなプレッシャーをかけてしまい
自分のプレッシャーに押しつぶされてしまっていた状態になって
いたんじゃないかと思います。

そんな時、母からFAXで、「大学に4年間通うと思って、とにかく
今は、仕事のことは考えずに、スペイン語習得に集中しなさい。
石の上に、三年っていうでしょ。」と言われて、はっとしました。

そうか、4年間、とにかくやってみて、その時に判断したらいいんだ、
って思ったら、すごく、気が楽になりました。

さすが、母、良いこと言うな、負けたな、って感じでした。。。