~出会い~


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~Encuentro~

そう、そんな時に、私たちは出会ってしまったのです・・・。

私がFくんと一緒に歩む人生への疑問がかなり大きくなって、
後悔を始めていた時に・・・

あの、10月も終わりに近いある日、空港で出会って、それ
だけだったら、何も起こらなかったのに、その10日後また
空港で会って・・・。

「Macで編集とかできる人を知ってる?」
「私日本で、企画デザイン会社でアシスタントみたいなこと
やってたのでMac使えます。」

この会話をしなければ、たまたま、2度も空港で会った人、
ということで通り過ぎてしまって別々の道に進んで、二度と
出会わなかったかもしれません・・・。

でも、何故かたくさんの偶然が重なって、別の歯車が回り
始めてしまっていたのです。。。
そのときは、ただ、こんな、できすぎのような出会いがある
なんて、すごい!、私がやりたいと思っていた仕事を目の前に
出してくれる人が現れるなんて、夢じゃない?!って思いました。

そんな、美味しい話あるはずがない、これは巧妙な詐欺なの
かも・・・とさえ思いました。
でも、私なんかを詐欺したって、何の得があるんだろう・・・?
そうも思ったので、とりあえず、第一印象を信じてみようと
思ったのです。

2度めに空港で会って、バスの中と喫茶店で話した次の日、
Sさんの事務所に行ってもう少し詳しく話す約束をしました。
私は家に帰って、Fくんに、その日、Sさんと話したことを
全部、話して、「こんな偶然普通ないよね、これはきっと
運命だよね、すごいよね!このチャンスを逃したらだめだよね」
って言っていました。

そして、その時、私は、私自身がSさんのところで働くという
のではなく、労働居住許可をちゃんと持っている、Fくんが
働いたらいいんじゃないか、と提案しました。

語学学校で給料なしで働いて、心身ともにぼろぼろのFくんも
新しいところで、日本とスペインの架け橋になるような仕事を
始めたら、やる気になり、元気を取り戻すんじゃないか、って
思ったからです。

私は、居住許可がまだ降りていない状況なので、正式には
働けないから、Fくんのヘルプということで、いくらでもお手伝い
するつもりでしたし・・・。

翌日、Sさんの事務所に行って、その話をしたら、とりあえず、
Fくんに会ってみたい、それから考える、ということになりました。