~逃げ道~

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~Camino para huir~

辛口なことを言えば、私にしたら、Fくんは逃げてばかり・・・・
そう思っていました。

日本で、お母さんとちゃんと向き合うことから逃げて、
会社の仕事が合わないといって、逃げて、
会社を辞めて思い切ってスペインに来たはいいけど、
雇ってくれた語学学校の待遇が良くないと文句を言い、
営業成績が上がらないといって、ぶーぶー言い、
自分から、話し合いをして解決しようとはしないで、
今回も逃げているような気がしました。

そこへ、私が彼が望むような仕事をこれからやろうと
している人と出会って、私が働くことはビザの関係で
まだ正式には無理だし、まずは、Fくんが、働く意欲を
持つことが大切だと思っていたので、うまくいけばいいと
祈るような気持ちでした。。。

でも、半分は、新しいことに飛びつくよりも、まずは今いる
場所で最善を尽くす・・・という方が本当は彼にとっては
いいのかもしれない、私が逃げ道を用意してしまったん
じゃないか・・・っていう気もしていました。

私がFくんの立場だったら、語学学校の仕事をもっと必死で
やっていたと思います。
そして、経営者と交渉していたことでしょう。。。
奨学生として授業を受けたんだから、給料なし、なんて、
言われるであろうことは、最初から分かっていたし私も
きちんと確認してよ、と言っていたんですけど、そういう
最低限のこともしないなんて、要するにややこしいことは
避けて通るタイプなんだぁ~やっぱり、って感じでした。

目の前で彼がやっていた仕事を知っているから、別に
サボっていたわけではないのは分かっているけれど、
効果的でなかった、ということは確かだし、結果が伴わ
なければ、評価されない、ってことも理解できます。
それでも、自分がやってきたことを相手に理解してもらう
には、きちんと、「これこれこういうことを、この目的を達成
するためにやってきましたが、残念ながらまだ結果は出て
いませんが、辛抱強く地道にやれば、必ず道は拓けます。
ですから、何もやっていない、とは言わないで欲しい。」
くらいのこと、言わなきゃ、って思ってました。

自分のやっていることにプライドがあるなら特に・・・。

でも、Fくんはそういうタイプじゃなかったみたい・・・。
私が見つけた逃げ道に飛びつくなんて・・・。