愛は広義では、他者のことを自分自身のことのように感じる能力~「愛の法則」

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第四の法則:「愛の法則」(P178~)

・魂の目的は、自身の自由な決断で、無条件の愛の経験を通して、幸福になることである。

・愛なくして進化はなく、愛なくして叡智はなく、愛なくして幸福はない。

・愛は、霊的宇宙を調和し躍動させる力である。


繰り返し、「愛の法則」と言われていますが、あなたにとって愛とは何ですか?

愛は広義では、他者のことを自分自身のことのように感じる能力だと定義される。

でも、愛は実在するものですか、それとも単なる抽象的な概念なのでしょうか?

愛は実際に存在し、「生命の本質」または「魂の素」の強い振動として顕れ、霊的次元からメンタル、アストラルを経て物質次元へと、すべての存在次元に伝わる。
愛の顕現は、エネルギー的には最高の振動エネルギーで、星の光のように最も明るい光となる。この振動、すなわち愛の波動は、光の波動と同時に、伝送し知覚することが可能だ。

愛として、具体的に経験できるものは何ですか?

人は真の愛を体験すると、充足して完全な幸福を感じ、えも言われぬ波動と力と感覚で満たされる。そしてもうそれ以上、他には何も必要としなくなる。愛と感応した魂は、他者を自分自身の一部のように感じるので、他の人にも愛の至福を伝え、幸せになる手助けをしたいと望む。
愛に満たされると、アストラル体の振動が高まるので、オーラは非常に大きくなり、さらに輝きを増す。愛の度量が大きければ大きいほど、その人の波動は高くなり、伝送可能なエネルギー量も増える。
人が愛するときには、この愛の波動を相手に伝えている。受け手が敏感であれば、熱くはないが、温かい強いエネルギーが波のように押し寄せる感覚と、体中を巡る波動を感じる。それは、魂にある気孔の一つ一つを満たすように、自分の一番奥深い隅々まで行き渡り、身震いさせ、平和と調和の雲に包まれている感じにさせる。
このように内面が満ち足りた状態では、人は楽観的で朗らかで、安心していて冷静で、自分自身の問題はそれほど深刻ではないと理解する。

お話を聞く限りでは、とても神秘的な体験のようです。僕たち人間に、どの程度達成可能なものかわかりません。

手は届くのだが、君たちは非常に物質的になっているので、愛を直接与えたり感じたりする感受性にかけている。ドリルが音を立てている脇で、ラジオを聴こうとしているようなものだ。
そのため大半の人は、愛を感じるというよりも、愛がゆえになされる行為を評価する。もっとも、一体何が人をそう駆り立てているのかが理解できていないのだが。

愛はなぜ、「魂の法則」なのですか?

魂の内部に、そう刻まれているからだ。魂は、幸せになるために愛を必要とする。愛が欠如すれば、魂は根っこから引き抜かれた花のように枯れてしまう。
「自由意志の法則」で、魂が幸せでいるために自由が必要だとしたら、「愛の法則」では、魂が幸せでいるには愛することが必要となる。これら二つの法則を統合すれば、魂は幸せでいるためには自由に愛することができなければならない、と言えるであろう。

魂の幸福のために愛が必要であるなら、皆が愛せるように生まれついていないのはなぜですか?

愛する能力というのも、魂が自分の進化において、独自に発達させなければならない能力の一つなのだ。説明した通り、魂の火種は、創造された時点で無数の能力を秘めているのだが、それらを発達させる必要がある。その一つが愛する能力だ。愛するという能力を発展させることは、魂の進化の道程にとって最も重要な目標である。愛は、霊的宇宙を調和し躍動させる力である。

愛はどのように、宇宙の調和に影響するのですか?

我々霊的な存在は、みな愛の所業によって存在しているのだ。創造したいと言う衝動はすべて、愛という力に促されている。
愛は、宇宙の霊的な結末を支える基礎となるものである。愛と感応した魂は、宇宙のすべての生命の進化を手助けし、愛から溢れ出る至福を誰もが体験できるようにと願う。本当のものと永続的なものは、愛の基盤にのみ構築できる。

<次に続く>

『魂の法則』ナチュラルスピリット刊
ヴィセント・ギリェム著・小坂真理訳






2017年10月13日追記
ボランティアで朗読し、Youtubeにアップしてくれた方が!