人間関係と「愛の法則」①






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「愛の法則」から、人間関係と「愛の法則」①(p269~)

愛についての話で思い出したのですが、僕たちには全員双子の魂(ツインソウル)がいるのだと言われましたよね。

その通りだ。

双子の魂は存在するのですね。

そういうことだ。

想像の世界の中の幻想で、ロマンチックな夢とばかり思っていました。

そうではなく、実在する。ただ、君たちが想像する通りだとは限らない。

それでは、双子の魂とはどういうものですか?

お互いを補い合える、100%似通った魂のことだ。双子の魂は、愛で結びつくように創造され、完全に幸せになるためにはお互いを必要とし合う。

各人の双子の魂は一つだけですか、それとも複数存在するのですか?

とても似通った魂は複数あり得るが、100%類似するたった一つのものだけが双子の魂だ。

双子の魂は、どういう目的で創造されるのですか?

誰もが絶対に、孤独を感じることがないように。自己覚醒を促し、愛の道を歩むよう突き動かしてくれる自分と同じ存在がいるためにだ。双子の魂は、君の理想のパートナーで、永遠の伴侶だ。

それは、双子の魂は一緒になるために同時に生まれ変わる、という意味ですか?

多くの場合にそうだが、いつもそうとは限らない。魂の発達に求められることによる。たとえば、自己の意志力を発展させて相手に依存しないようになるために、独りで物事を経験しなければならない場合も時にはある。

一緒に転生する場合には、カップルとして暮らすためにそうするのですか?

それは理想的な状況で、多くの場合にそうなるように転生が準備されるのだが、必ずしもそうなるとは限らない。また一緒に転生しても、カップルとしてではなく、身近な家族や別の関係に生まれ変わることもある。
魂の成長のために要請されることや、魂自身の選択にもよる。転生した後で、一緒にならない選択をする可能性もあるのだ。

では、今生で関わる人たちが選ばれるのは、転生前の決定なのですか、それとも生まれ変わってから決めるのでしょうか?

家族構成や特定の友人や将来のパートナーなど、一番身近な人間関係は、転生以前に話し合われる。これに関しては、生まれ変わる魂たちの間で、それぞれの使命や試練においてお互いに助け合う約束がなされる。たとえば、将来生まれ変わって子どもに対して親になる約束をすることなどだ。ただ、その約束がのちに果たされるかどうかは別物だ。

転生以前の約束は、大抵守られるのですか?つまり、ある人とカップルになる約束をしたのに、のちに生まれ変わってから違う人を相手に選んでしまったり、ある夫婦が三人の子どもを持つ約束をしていたのに、一人しか、あるいは一人も生まなかったということもあり得るのですか?

君たちの世界ではごく頻繁に、転生以前の約束が破られている。

約束が破られてしまう原因は何でしょう?

通常は、本人自身の欠点であるエゴ(我欲)に身を委ねてしまい、頭で決断を下すからだ。頭は、君たちの住む物質界のありさまに多大に影響されている。物質の獲得にのみ努力すること(消費主義)や、物質的な喜びを味わうこと(快楽主義)にだけ焦点を当てた生活へと誘導され、自分の志や霊的な約束を忘れてしまうからだ。

魂は転生以前のことを全く覚えていないのに、転生してから、生まれる前の霊的な約束がどんなものだったのかを、どうやって知ることができるのですか?。

霊的な直感に従ってみればいい。人は、心で感じた通りにする時には、どの道を選ぶべきか察している内面の声に従っているのだ。そして、当初の目的を果たしていくにつれて、もっと幸せになり、さらに自信がついて落ち着いて、人生での次の目標が明らかになってくる。
心の声に耳を貸さなければ、頭脳のみに導かれるが、頭脳は感情とは異なり、純粋に物質的な目的を追うように仕向けるので、人は虚無感を覚え、自分自身と折り合いがつかず、不満足で自信がなく、人生に意義を見出せなくなる。

具体的なケースで説明してくださいますか?

生まれる前にカップルになる合意があった二つの双子の魂が、今生で出会ったとしてみよう。双方の魂はお互いを認識し、両者に愛情が芽生えたとする。しかし、一方がひどくエゴに洗脳されていて、今生での決定を下す際に、そのエゴのままになったとしよう。
エゴは頭の中で、物的に不利になる状況を難癖をつけるために利用し、あらゆる方法で感情を無視させようとする。「いい相手じゃない、お金がない、学歴がない、社会層が違う、肉体的魅力がない、家族は反対するだろうし面倒はご免だ、遠くに住んでいる、これこれしかじかの人ではない」などと。
こうして、本物の感情を味わって、真の幸福の一端を共に経験できる霊的に似た人と暮らす機会が現れたというのに、その機会を見送って、気持ちに反した選択をして、双子の魂との転生以前の約束を破ってしまう羽目になる。
エゴの言いなりになると、自分の気持ちに従わず、知的あるいは物的な期待に沿って相手を選ぶことだろう。こうして、肉体的にもっと魅力的な人やもっとちやほやしてくれる人、もっと経済力がある人など、別の人を優先し、表面的にはもっと刺激的な生活や安楽な生活を送るだろうが、感情的には虚しいに違いない。

本当に約束を果たそうとする人たちはどうなるのですか?たとえば、前のケースで拒絶されてしまった人はどうなるのですか?

Bプラン、つまり代替計画は常に存在する。ガイド役の霊たちは各人の能力を把握していて、その限界がわかっている。霊的にはそれほど類似していなくても、エゴのためにではなく、感情のために努力する気のある別の人と人生をやり直すことが可能だ。

それでは、たとえば、未来の両親がもう転生していて、彼らが打ち合わせとは違う選択をしてしまって、それぞれが別の配偶者を見つけて最終的に一緒にならなかったとしたら、二人の子どもになろうと決めていた魂はどうなるのですか?生まれ変わるのをやめるのですか?

眠っている間に魂はほぼ毎晩霊界に戻っているので、転生しても霊的世界から切り離されてはいない。他の魂が関わることは、その状態にいるときに決めることができる。
たとえば、最初に準備した計画とは異なるものの、将来子どもになる筈だった魂と、かつての約束を再考することもできる。両親になる予定だったどちらの親も引き受けない場合には、その魂が子どもとして生まれ変わることに同意してくれる、似た特徴を持ったカップルを代わりに探す。
ガイド役の霊たちは、生まれ変わった後で、人間が考えを変えやすいことを知っているので、進化の代替プランを数多く用意してくれている。こうして、選ばれた環境が、転生前の計画からどんなにかけ離れてしまっていても、進化のための選択肢が残るように努めてくれる。最初に描いた「ルート」から逸れてしまったら、自分が選んだ道から新たな「ルート」を再検索するのだが、目的地は同じである。

約束を果たさなかったことは、魂に影響しますか?

一見すれば、その人が幸福への最短距離からかのごとく、否定的なことに思えるだろう。しかし、好きなときに考えを変える自由も、味わってみなければ自覚できない状況を経験することも、自由意志の一部だ。
それに、ある方法で学ばないことは、別の方法でも学べる。同じ場所に行き着く道はいろいろあって、それぞれが異なる選択肢だが、体験することや学ぶことは同じなのだ。

転生する魂は、自分の家族や近親者となる人たちを前世から知っているのですか?

それは、いろいろだ。同じ家族に生まれた人の中に、前世での仲間がいるかもしれないし、別のケースでは、同じ家族に一緒に生まれ出るのは初めてかもしれない。

家族構成、つまり、父親や、母親や、兄弟を決めるのは誰ですか?

通常は、一緒に生まれるそれらの魂自身がガイド役の霊たちの支援や助言を得て、相互に合意して決めている。

家族関係は何によってきまるのですか?

贖罪や使命など、転生する魂の進化に求められることによる。

進化に求められることがどのように家族関係に影響するのかと、贖罪と使命との場合で、どう異なるのかを教えていただけますか?

よかろう。兄弟、親、子を問わず家族の構成員が前世の天敵で、憎悪や報復欲や恨みに駆られてひどい危害を加えあった過去を持つ場合がある。これらの魂は、血縁から生まれる愛情を奮い起こしてお互いの傷を癒すという目的で、一緒に生まれ変わる。つまりこの場合は、前世でお互いに傷つけ合い「愛の法則」に反したために、彼らの間に清算すべき負債があった訳なので、一種の贖罪となる。
使命の場合には、魂は帳尻を合わせるために集まるのではなく、愛し合っているからであり、より進んだ霊的な目的を果たすために助け合おうとして一緒に転生する。このような霊的な目的は、進化の遅れている人たちを支援することに関係しているが、同時に自分たちの霊的向上にも役立つのだ。
この二つの極端なケースの間に、エゴと愛または贖罪と使命とが混在する。支払うべき借りが少なくなり、無条件に与えられる愛が大きくなっていく。

でも、家族関係が贖罪の場合には、逆効果にならないでしょうか?つまり、憎しみ合っている人たちが同じ屋根の下で共存を強いられたら、虐待や暴力や口論などが絶えないのではありませんか?

共存を強要された訳ではない。自分たちの悪感情を克服するために、彼ら自身がガイド役の霊たちの提案を受け入れたのだ。
君が言う、虐待や暴力、緊張や口論は、これらの魂がまだ霊的な悪習にしがみついていて、自己改善をしたくないから起こるのだ。